進歩したいブログ

関西人のオタ・野球ブログです。

小説、出張番外編1話「お正月だよ!!全員集合!!」

お正月、俺は難波の駅に立っていた。
今日は俺と泡君、伊井田君、海辺君の四人で集まって遊ぶ事になっていたのだ。


「居た居た。お〜い!!泡君、伊井田君!!」
難波駅に着いて周りを見渡す事しばし。俺は二人で話込んでいる泡君と伊井田君を発見した。
「おう真一、遅かったな。」
「珍しいですね。真一君が時間に遅刻するなんて。」
そう。俺は待ち合わせ時間よりちょっぴり遅れてしまっていたのだ。まあ遅れたって言っても十分くらいだけど遅刻は良くないよな。
「それがさあ。京橋の駅で海辺君と待ち合わせしてたんだけど全然来なくてさあ。『今どの辺?』ってメールしたら電話がかかってきて『ゴメン!!今、起きた!!』って言われたんだよ。しょうがないから俺だけ先に来たんだ。」
「ああ・・・。またですか・・・。」
伊井田君は「やっぱり海辺は海辺だな!!」と言うような彼には珍しい呆れた表情を見せた。
俺も伊井田君から海辺君が結構待ち合わせに遅刻する事が有ったと中学時代の話を聞いていたので、この事態はある程度予想はしてたんだけどね。
「海辺君の所から難波まではどれくらいかかるんだ?」
「うーん。だいたい一時間くらいかな?」
しかし海辺君からは「快速電車来なさ過ぎワロタwww」と言うメールが来ていたので、もうちょっとはかかるかもしれない。
「じゃあ、とりあえず先に挨拶だけでも。泡君、伊井田君あけましておめでとう!!今年もヨロシクね!!」
「おう、こちらこそ!!」
「ヨロシクお願いします!!」
暑苦しく男三人で抱き合う。やっぱり、この暑苦しいのが「男同士!!」って気がするよな。
「そうそう・・・お正月だからって事で・・・。お前にもコレ!!」
ちゃらららったら〜と言う効果音が聞こえそうな感じで泡君が鞄の中から取り出したのは・・・何とビールだった!!
「ぶっ!!何、酒なんか持ってきてんだよ!!俺達(一応)高校生だろ!!」
「まあまあ正月なんだし固い事言うなよ!!」
そう言って肩をバンバンと叩いてくる泡君。どうやらすでに軽く酔っているようだ。
「ったく・・・こんな事、真面目な伊井田君だって許すはず無いだろ・・・。」
普段から言葉遣いまで丁寧な彼の事だ。きっと泡君を戒めてくれるに違いない!!
俺が期待して伊井田君の方を見ると・・・。
「はあ・・・。すきっ腹にビールはきついですね・・・。」
「お前も飲んどんのかい!!」
すでに結構酔っておられた。全くこいつらは・・・。
「ん?すきっ腹って?二人とも昼食べてないの?」
「いや俺は食ったんだけどな。」
「僕は色々ゴタゴタ(朝5時から初詣したりとか)してて、まだ食べれてないんですよ・・・。」
「そうだったのか。じゃあ海辺君が来るまで時間あるし、そこのコンビニで何か軽く買おうか。」
「そうだな。」
「賛成です!!」
こうして俺達はすぐ近くのコンビニでサンドイッチとかおやつとかを買い込んだのだった。
何か宴会みたいだな。


続く。(ってか、このペースで書いてたら正月編だけで何話になるか分からんな。)